関東運輸局は、管内のトラックGメンによる荷主等への是正指導の取組結果(2023/7~2024/9)について公表しました。
トラックGメンがおこなった「働きかけ」は406件、「要請」は92件、「勧告」は2件とのことです。
是正指導の原因となった「違反原因行為」の内容としては、長時間の荷待ち(46%)、運賃・料金の不当な据置き(29%)無理な運送依頼(11%)が上位を占めています。
トラックGメンは、適正運賃の収受や労働環境の改善を実現し2024年問題の解決を目指すために、国交省により創設された組織です。任務としては、相談窓口や目安箱に寄せられた情報をもとに情報確認をして、必要があれば「悪質な荷主・元請事業者等の是正指導」をおこなっています。
是正指導の内容としては、以下の3段階があります。
(表中で下にいくほど重い指導となります)
トラックGメンは、取締りや監査をおこなう組織ではありませんが、是正指導の中には企業名公表をおこなう等の強力なものもあります。又、指導の過程で独禁法違反の疑いがある場合は公正取引委員会への通知もおこなうとされています。
なお、トラックGメンは2024/11に改組し「トラック・物流Gメン」となりました。
荷主やトラック事業者だけでなく、倉庫業者からも意見聴取や情報収集をおこなうことで、サプライチェーン全体の取引環境の適正化を目指しています。
また同時に、Gメン関連人員(Gメン調査員)も大幅に追加されており、今後より綿密な情報収集・指導等がされるものと予想されます。